高齢者の住まいのこと

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

将来やりたいことの一つに「安心して年を重ねることができるシェアハウス作り」があります。

私は、年を重ねた時の住まいについて、自分ごととしてかなり関心があります。既存の高齢者住宅というと、健康状態に不安を覚えるようになってから入居し、一方的にサービスを受けるイメージです。できれば入りたくない所で、それなら可能な限り自宅で過ごしたいと思ってしまいます。

高級老人ホームに入りたいという友人もいますが、一体いくらかかるのでしょう?数千万円の一時金とか、月々数十万円の利用料とか、施設によっても様々でしょうが、費用的に難しそうです。

私の祖母は、亡くなる直前の90歳近くまで一人暮らしをしていました。80代で都会のマンションに引越しをして、年下の友人と旅行に行ったり、ひ孫(私の息子たち)の面倒を見てくれたりと、とても元気でアクティブな人だったと思います。高齢者施設にお世話になることもありませんでした。それでも、家族としては年を重ねる度に心配事も増えますし、また本人も、段々と外出することに自信がなくなり、家に一人で引きこもりがちにになりました。

そのような祖母の姿を見ていて、もっと若い元気な頃から、趣味や価値観の合う仲間たちと一緒に暮らせるような場所、一方的にサービス受けるのではなく、支え合って生きていけるような場所がほしいと思うようになりました。それがシェアハウスへの思いにつながっています。

最近、ある方にCCRCについて教えていただきました。CCRCというのは【Continuing Care Retirement Community】の略で、健康な時から介護時まで安心して暮らせる高齢者のコミュニティを意味し、アメリカで1970年頃から始まったそうです。

日本でもCCRCは注目されているようですが、このCCRCの考え方は、私のシェアハウスへの思いと通じるものがあると感じました。CCRCの基本理念は、カラダの安心、おカネの安心、ココロの安心だそうです。この3つは、年を重ねていく上で多くの人が抱く不安要素だと思います。

その中でも、ココロの安心は、誰かとつながりあい、生きがいのある暮らしの中で得られるものではないでしょうか。人生100年時代と言われます。人生の後半戦をもっと楽しくワクワクしたものにするには、どのような住まいがいいのか、もう少し考えてみたいと思います。

参考:『日本版CCRCがわかる本』松田智生著

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