インスタで家を買う

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

先日、お話しする機会のあった不動産業者さんが「最近はインスタからの反響がすごい」とおっしゃっていました。

建売を中心にされている業者さんなのですが、インスタにかなりお金をかけているらしく、今や反響のほとんどがインスタからだそうです。しかもアツいお客さんが多いそう。もう、インスタで家を買う時代になったんですね。ちょっとびっくりです。

確かに、昔は不動産屋に行かないと手に入らなかった情報が、インターネットが普及し、そして一人一台のスマホのおかげで、いつでもどこでも簡単に物件情報が手に入るようになりました。どこの不動産屋もホームページがあるのは当たり前で、SNSに力を入れている会社も増えています。

実は、不動産広告には細かいルールが決められいるのですが(規制や罰則もあります)、これはSNSや動画などの広告でも適用されるとのこと。物件概要なども、SNSであってもきちんと掲載しなければならないそうです。

また、話は少しズレますが、いわゆる「おとり広告」についても禁止されています。これまでに、他社の広告で見かけたのは、人気のあるタワーマンションの外観の写真がサイトに掲載されており、家賃が5万円くらいで募集されていたものです。そのマンションの相場からいくと、どんなに安く見積もっても15万円以下の部屋があるはずもなく、そのサイトを見たお客さんから相談を受けたのですが、「残念ながらおとり広告だと思います」とお伝えしました。同業者として悲しくなりました。

インターネットの普及によって、不動産仲介の意味が問われていると感じています。
売買で、個人の売主と買主が直接取引をすることは、実際にはまだ少ないと思いますが、マッチングサイト的なものはチラホラ登場しているようです。また、賃貸では、貸主と借主を直接つなぐようなサービスも、かなり増えてきているように感じます。

今後もっと情報はオープンになるだろうし、そうなった時に、これまでと同じような仕事のやり方が続けられると思えないんですよね。不動産業界の未来については、もう少し考えてみたいと思います。

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