入居時の条件が変わった時

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

先日、とあるマンションのオーナー様からご相談を受けました。

所有されているマンションの住人の方が、当初お一人住まいだとお聞きしていたそうですが、お二人で住んでいるようで、しかも、勝手にペットを飼っている様子とのこと。

このマンションは、水道メーターが各部屋にないので、水道代は定額でいただいています。そして、一人住まいの場合と二人住まいの場合の水道料は変えています。水道局からの請求を見ても、他のお部屋の入退去もないのに、以前より使用量が増えています。

また、このマンションはペット禁止ではありませんが、ペットを飼育する場合は、賃貸借の条件が変わります。家賃も上がりますし、敷金や礼金も多めに入れていただくことになっています。

この入居者さんは、お若い方だったので、そのようなルールを把握していなく、また、賃貸借契約書もきちんと読まれていないのかも知れません。けれど、契約は契約ですし、入居前に仲介業者から重要事項説明も受けているはずです。

他に、私がこれまでに経験したことがあるのは、契約者の方はかなり前にお亡くなりになっておられて、ご家族の方のみがお住まいだったケースや、今回のように入居者が増えていたというケースです。その時にご連絡いただけず、後から発覚してトラブルになることが時々あります。

場合によっては契約書の巻き直しが必要ですし、届け出ずにトラブルになって、賠償金を請求されることもあるかも知れません。

基本的には、オーナーさんは入居者さんには長くお住まいになってほしいと思っています。お互いにトラブルにならず、いい関係を築くためにも「このくらいはわざわざ伝えなくても大丈夫かな?」と思わずに、入居時の状況が変わった場合は、早めに報告してくださいね。

この入居者さんも、水道料とペット飼育で、賃料の値上げは避けられません。オーナーさんもちょっと怒っていらっしゃいますし、さかのぼって請求することになると思います。スムーズに交渉がいけば良いのですが…

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