ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。
昨日は不動産の決済に行ってきました。といっても、残念ながら弊社の直接のお取引ではなかったのですが・・・
一般の方にとって、不動産の取引は一生のうちに何度も経験するものではないと思いますので、今日は、マンション購入時の流れについて、簡単にご説明したいと思います。
①申込
見学をして購入希望の場合は申込を入れます。(買付とも言います。)価格や引き渡しの時期など、交渉がある場合は、申込書に記入します。申込というのは「この条件だったら必ず買います」という意味があります。正式な申込が入った場合、ほかのお客さんからのお問合せには「申込あり」とお答えするので、気が変わったからといって、気軽にキャンセルされると売主も仲介業者も困ることになります。気になることは、必ず、申込の前に確認をしておいてくださいね。
もしも、ご自身が納得されていないのに、申込をせかすような仲介業者がいれば、お断りした方がいいと思います。確かに、人気のある物件はすぐに売れてしまうこともありますが、不動産は縁やタイミングも重要だと感じます。
また、住宅ローンを利用する場合は、「融資特約あり」という条件を入れます。融資特約というのは、もしも、金融機関の融資審査が通らなかった場合は、契約が白紙解約になるという特約です。
住宅ローンを利用の場合は、物件の申込とあわせて住宅ローンの事前審査の申込をします。事前審査が通っていることが申込の条件の場合もあります。
②売買契約
売主と買主の交渉が成立すれば、売買契約を締結します。交渉成立から契約まで、スケジュール的には結構タイトな場合がありますが、契約を行うまでは、売主にとっても買主にとっても不安定な状態ですので、なるべく早く契約をすることが双方のためになると思います。
通常は、売主、売主側仲介業者、買主、買主側仲介業者が集まります。まず、買主に重要事項説明が行われ、その後、問題がなければ契約書に署名・捺印をするという流れになります。手付金(売買代金の1割程度)の受け渡しが行わると、契約完了です。
持ち回り契約といって、売主と買主が一か所に集まらず、順番に契約書に署名・捺印するという形を取る場合もあります。また、今年の4月よりIT重説も可能になりましたので、今後の契約のやり方も変わっていくのかも知れませんね。
そして、住宅ローンを利用する場合は、売買契約締結後、速やかに融資の本申込、融資が承認されると住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)が行われます。万が一、住宅ローンの審査が通らなかった場合は、融資特約により、不動産の売買契約は白紙解約となります。
③決済
残代金の受け渡しと物件の引き渡しを行います。決済は、買主指定の金融機関で行うことが多いです。現金決済の場合は、不動産会社の事務所などで行われることもあります。
所有権移転などの登記が必要ですので、司法書士も同席します。人数が多い場合は、売主、売主側仲介業者、売主側司法書士、買主、買主側仲介業者、買主側司法書士が集まることもあります。
余談ですが、仲介業者も司法書士もだいたいスーツを来ていることが多いですが、パッと見たらかなり高い確率でどちらか分かります。不動産屋は、個性的なスーツ、派手な時計、そして声が大きいのが特徴です(笑)。
残代金の受け渡しと、物件の鍵や書類などを引き渡して、決済終了です。振り込みに時間がかかる場合が多く、待っている間シーンとしてなんとなく気まずい時間が流れることも多いです。こういう時に雑談力が試されるなあといつも感じています(笑)
今回はマンション購入時の流れを簡単にご説明しました。なんとなくでも流れが頭に入っていると、実際のお取引の時にもスムーズに進むと思います!
マンション購入から賃貸のちょっとした疑問や質問から、住まいにかかるお金のご相談やライフプラン診断、具体的な住まいのご提案まで、お気軽にこちらからお問合せください。