ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。
いただいたご質問にお答えするシリーズです。
もう誰も住んでいない家を、更地にした方がいいのか、残しておいた方がいいのか?というご質問をいただきました。
いわゆる「空き家問題」と言われる問題ですよね。空き家問題は社会問題にもなっていますし、様々なケースがあって一概には言えないので、今日はふわっとした内容になりますことをお許しくださいね。
一般的に、相続などで取得した、もう誰も住まない「空き家」を、なぜそのままにしておくのかというと、想い出がつまっているから売りたくないというような心理的な要因を除くと、費用の問題が大きいと思います。
所有者の方も、そのまま空き家として置いておくのは、火災などの災害リスクや治安などの問題があることは十分理解されていると思います。かといって、空き家を解体すると、取壊し費用がかかります。また、空き家を解体すると固定資産税も上がってしまいます。
この固定資産税ですが、土地の上に住宅が建てられていると、土地にかかる固定資産税が安くなるのです。つまり、空き家を解体してしまうと、税金が高くなってしまうというケースが起こるのです。解体費用がかかる上に、固定資産税まで高くなるのなら、わざわざ更地にしようとは思えませんよね。
いただいたご質問も、この固定資産税のことをおっしゃっているのかなと思います。
ただ、空き家問題は社会問題化していますので、国も対策を始めています。
平成27年に施行された「空家等対策特別措置法」により、「特定空家」に指定された場合は、固定資産税の軽減は適用されません。
また、相続で取得した空き家を売却した時の税金を控除する制度(空き家の3,000万円特別控除)もできました。
家は誰も住んでいないと、確実に傷みます。
例えば、長い間空き家だった家では、色々な原因で漏水が起こります。雨漏りもありますし、「水道を使ったら天井から大量の水が降ってきた!」という現場も何度も経験しました。長年の間に排管がつまってしまい、漏水が起こるのは、実はよくあるケースです。
近年は、不動産投資ブームですから「建物が利用できるなら貸したい」と思う方もいらっしゃるかも知れません。ただ、長期間空き家にしていた家は、リフォーム費用が結構かかりますし、オーナーになるということは事業者になるということ。入居者が安心して暮らせる住まいを提供してくださいね。
さて、ご質問の「更地か?残すか?」ですが、費用面のみを考えると、残した方が良いというお答えになるのでしょうか。ただ、その他のリスクを考えると難しいですね…
今日はあまり良いお答えができませんでしたが、このような不動産に関するご質問があれば、できる限りお答えしていきたいと思っていますので、お気軽にLINEでお問合せくださいね!
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