賃貸の申込のキャンセルはいつまで可能なのか?

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

少し思うところがあり、今日は「賃貸の申込のキャンセルはいつまで可能なのか?」というテーマで書きたいと思います。

結論を先にお伝えすると、契約をするまでは、基本的にはキャンセル可能です。

ですが、申込が入った時点でそのお部屋は「部屋止め」といって、ほかのお客さんに「1番手の申込が入っています」というご案内をします。その後、保証会社の審査が通り、契約日が決まると「契約予定」となり、ほかのお客さんには案内をしないようにします。

ですので、契約直前にキャンセルされてしまうと、部屋止めをしていた期間、オーナーさんにとっては機会損失となるのです。その上、管理会社や仲介会社は契約書類や入居のための準備などを進めています。つまり、多くの人が動いている(=お金がかかっている)のです。

もしも、逆の立場だったらどうでしょうか?気に入ったお部屋が見つかって、今のお部屋には退去の連絡をし、新しい家具の準備や引越の手配も整えて、あとはお部屋の契約だけだと思っていたところ、契約の前日にオーナーからキャンセルされたら…困りますよね!来月から住むところがなくなるかも知れません。

もちろん、やむを得ない特別な事情がある場合は仕方がありません。けれど、そうでない場合は、キャンセルされるなら、できるだけ早くお願いします。

それに付け加えると、条件交渉は申込時にというのが基本です。
もしも仲介会社に「お部屋を押さえるために、とりあえず申込だけでもしておきましょう」と言われても、疑問点があったり、納得していないことがあるのなら、申込前に必ず確認してください。

「この条件なら入居します」というのが申込書です。後出しじゃんけんのように、契約直前に新たな条件を出されると、正直なところ、とっても困ります。

以前働いていた会社で、重説と契約書の説明も問題なく終わり、さてこれから契約書に捺印という時に、仲介手数料の交渉をされたお客さんがいらっしゃいました。私は横で見ていたのですが、担当者が可哀そうになりました。

お部屋を借りるということは、そのお部屋を貸している人がいて、管理する人や仲介する人がいます。不動産の取引には、多くの人が仕事で関わっており、信頼関係で成り立っています。
お互いがWin-Winになれるようなお取引ができればいいですね!

マンション購入から賃貸のちょっとした疑問や質問から、住まいにかかるお金のご相談やライフプラン診断、具体的な住まいのご提案まで、お気軽にこちらからお問合せください。