競売と公売のこと

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

不動産業者の友人に誘われて公売物件を見に行ってきました。公売ってご存知でしょうか?

公売物件というのは、税金の滞納によって差し押さえられた物件で、国や地方自治体によって、入札等の方法で売却されます。

よく似たものに競売というのもあります。競売物件は、債務不履行になった場合に債権者が裁判所に申立てを行い、裁判所が売却を行います。例えば、住宅ローンを返済できなくなった場合、金融機関は裁判所に申立てを行い、競売によって不動産は売却され、債権を回収するという仕組みです。

もしも住宅ローンの返済に困ることがあった場合は、できる限り早く銀行に相談してくださいね。そのまま放っておくと競売にかけられてしまいます。

以前勤めていた不動産オーナーの会社が、競売や公売で一棟物件を頻繁に購入していました。せっかくの機会だったので、私は「競売不動産取扱主任」という資格を取ってみました。(ただし、資格の更新をしていないので、もう登録抹消されているかも知れません)ですので、競売に関しては、一通りの知識と経験はあります。

初めて競売物件を担当した時のことは忘れられません。ワンルーム20戸ほどの物件でした。前所有者から、鍵や書類の引き継ぎなどはもちろんなく、裁判所の資料をもとに、入居中と思われる部屋を訪問し、所有者変更の説明をし、契約書を巻き直します。
空家と思われる部屋は、鍵屋さんに開錠してもらい、室内を確認します。誰も住んでいないはずの部屋に誰かが住んでいる形跡があったり、残置物だらけで処分に困る部屋があったり、逆に入居中だと思ってお手紙を入れてもずっと連絡がなかったり。入居者の確認だけでも大変でした。

それでも以前は、競売物件は一般の市場よりも安く購入できましたが、最近では、一般の方も競売の入札に参加するようになり、価格が上がってしまいました。競売だからと言って、特に安く買えるわけではないケースもあります。リスク等を考えると、一般の方が競売に参加することを、個人的にはあまりオススメしていません。

本当に…競売に関しては、ここには書ききれないほどの様々な経験をさせていただきました。また、機会があれば書いてみたいと思います。あと、詳細は省きますが、競売よりも公売の方がリスクは高めで難易度は高いと思っています。

どれほどニーズがあるのか分かりませんが、競売や公売の購入サポートも可能です。資料の見方や権利関係、入札の仕方や様々なリスクなどをお伝えすることはできますので、よろしければ、ご相談ください。

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