宅建業の始め方

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

今日は、宅建の試験日ですね。

以前、一般的な起業や会社設立については、こちらの記事で書いたのですが、今回は宅建業の始め方についてまとめてみます。「宅建に合格して宅建業を始めたい!」という方は、参考にしてみてくださいね。

私の宅建業の開業スケジュールはこんな感じでした。5月末に勤めていた会社を退職し、6月初旬から本格的に動き始めました。

6月10日 法人設立 
  16日 登記完了
  17日 大阪府へ宅建業の免許申請
  18日 宅建協会へ入会の申込
7月 7日 宅建協会の事務所調査
  14日 宅建協会の審査会(コロナで中止)
  15日 大阪府免許(ハガキで通知)
  29日 宅建協会の入会承認
  30日 必要諸経費の納付
8月 3日 免許証の交付
      営業開始

費用について

大阪府 免許申請手数料  33,000円
宅建協会 入会時費用   1,408,800円
宅建協会 年会費     60,000円

宅建業を新たに始めるにあたっては、約150万円程度必要となります。新しく法人を設立する場合は、法人設立費用や事務所の開設費用なども必要ですので、開業時に最低200万円程度は準備が必要かと思います。

自宅マンションの一室などでも開業は可能なようですが、大阪府の手引によると「区分所有建物の管理規約上、事務所としての使用が認められており、かつ、住居部分と区別され独立性が保たれている必要がある」とのことです。自宅で開業できたら費用はかなりおさえることができますが…うちは無理そうなので、諦めました。

ハトかウサギか?

多くの不動産業者は「全国宅地建物取引業保証協会(全国宅地建物取引業協会連合会=宅建協会)」か「不動産保証協会(全日本不動産協会=全日)」に加入しています。そして、それぞれのロゴマークがハトとウサギのため、同業者には「ハト?ウサギ?」と聞かれたりします。

弊社は宅建協会(ハト)に加入しました。全日さんの方にも資料請求をして、お話もうかがいました。費用は全日さんの方が少し安かったと思います。あと、大きな声では言えませんが、宅建業の申請のことを色々教えてくれて親切だったのも全日さんです。ただ、宅建協会の方が会員が多く、会員向けのサポートが充実している印象だったのと、以前の会社も宅建協会に加入していて、システム等に慣れていたので、最終的に宅建協会を選びました。

また、事務所調査では、所属する班の班長さんたちが事務所に来られました。「なぜ宅建協会を選んだのか?」ということを聞かれました。以前働いていた会社のことも聞かれて、横のつながり(?)のようのものを感じました。ちなみに、以前は会員の推薦がないと入会できないと聞いていたのですが、今は推薦制度はなくなったそうです。

今年はコロナの影響で、審査会は中止になりましたが、本来はエライ方と面接があるとのことでした。めでたく入会の承認の連絡をいただいた時はホッとしました。

注意点、その他

法人で免許申請をする場合は、登記が完了しないと大阪府への宅建業の申請ができないのですが、私は法人設立日を大安にこだわってしまったため、スケジュールが後ろにずれました。

また、宅建協会は、月2回入会の締め切りがあり、事務所調査や審査会、入会承認等のスケジュールがあらかじめ決められています。なるべく早く営業開始したいという場合は、事前にスケジュールを確認していた方が良いと思います。1日ずれると営業開始が半月遅れるケースもあります。

一般的に、申請から営業開始まで2か月ほどかかると聞いていましたが、実際そのくらいかかりました。その間に、銀行口座を作ったり、融資の申し込みをしたり、HPを作ったりしていました。

8月3日に大阪府庁へ免許証を取りに行った時は、感動しました。かなりテンションが上がって、南港ATCのモスバーガーで、免許証の写真を撮って、知り合いに送ってしまいました(笑)


今日の宅建の試験は、知り合いも何人か受験しています。当日に解答速報が出ると思いますが、ドキドキですね。いい結果でありますように・・・

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