ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。
前回は、中古マンションの広告の見方についての記事を書きましたので、今回は賃貸マンションの広告の見方について、重要なポイントをお伝えしたいと思います。
賃料、礼金、敷金など
毎月支払わなくてはいけない賃料のほか、契約時の初期費用として、礼金、敷金などが記載されます。敷金などについて、退去時に一部が返還されないことが契約の条件である場合には、その旨とその額が記載されます。賃料以外に、管理費(共益費)が必要な場合にはその額が記載されます。
間取り
間取りを表す場合、3LDKなどの表示がよく使われます。数字は居室の数を表し、Lはリビング、Dはダイニング、Kはキッチンを表します。(LDKとDKについての記事はこちら)
2LDK+Sなどの表示を見たことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、建築基準法では、居室には採光や換気のための一定の間口が必要と定められているので、それを満たさない部屋は納戸(N)やサービスルーム(S)と表示されます。また、居室の広さを示す1畳は、1.62㎡以上で換算すると定められています。
構造
賃貸住宅の建物の構造は、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)、軽量鉄骨造、木造などがあり、SRC造、RC造、S造はマンション、その他の構造はアパートと呼ばれています。一般的にはマンションの方が耐火性、耐震性、遮音性が高いといわれています。
建築年月
築◯年という表示ではなく、建物が竣工した年月が表示されます。まだ入居者が入ったことのない物件でも、建築後1年以上経過していると「中古」と表示されます。
契約期間
普通借家契約(一般的な賃貸借契約)の場合には、1年以上で設定されますが、2年間であることが一般的です。また、定期借家契約である場合には、その旨と期間が記載されます。
駅までの距離
徒歩による所要時間は、駅からの道路距離80mを1分(端数切り上げ)として計算されます。信号の待ち時間や歩道橋の上り下り、坂道、道路の横断などにかかる時間は考慮されていません。また、改札口からではなく、物件に一番近い駅の出入り口が基準になるため、ホームまではもっと時間がかかることもあります。広告の情報だけでなく、周辺環境を確認する意味でも、ご自身の足で歩いてみることをおすすめします。
取引様態
広告を掲載している不動産会社の立場が「媒介(仲介)」か「貸主」か「代理」かが、表示されます。この取引様態によって、仲介手数料が必要であるかが決まります。
現況
即入居可と表示されている物件は、契約後すぐに入居できます。賃貸中の場合や空室であってもリフォーム中などの場合には、入居可能日の確認が必要です。
設備
室内設備や建物全体の設備などが記載されます。何を記載するかは広告を出す不動産会社によって様々で、全てが記載されている訳ではありません。気になるものは確認をしておいた方が安心です。
備考
その他必要な費用や注意事項などが記載されます。重要な情報であることも多いので見落とさないようにしましょう。
賃貸マンションの広告について、ポイントになることをまとめてみました。参考になることは何かありましたでしょうか?また、実際に広告を見て分からないことがありましたら、お気軽にご質問くださいね!
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