不動産の広告の見方(中古マンション編)

ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。

お家探しをする際は、不動産屋に行く前に、まずはインターネットで調べる方が多いと思います。実は、インターネットやチラシなどの不動産の広告には、いくつかのルールがあります。今日は、ご自身で物件を調べる時の参考になりそうなポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

新築・中古

建築後1年未満、かつ未入居(誰も住んだことがない状態)を「新築」といいます。それ以外の物件は「中古」です。誰も住んだことがなくても、1年以上経ってしまうと中古になってしまいます。

価格

建物にかかる消費税込みの価格が表示されます。税込み表示のため、中古マンションの場合は、消費税のかかる物件かそうでないかが、広告だけでは確認できないことが多いです。住宅ローン控除などにも関わってきますので、気になる方は不動産屋に確認してくださいね。

建物面積

建物面積は原則として、壁の中心から測った壁芯面積で表示されますが、登記簿上の面積は、壁の内側(室内側)から測った内法(うちのり)面積で表示されます。
壁芯面積の方が内法面積よりも広いので、広告ではもちろん壁芯面積で表示したいのですが、中古マンションなどで資料がなく壁芯面積が分からない場合は、内法面積を表示することもあります。

間取り

間取りを表す場合、3LDKなどの表示がよく使われます。数字は居室の数を表し、Lはリビング、Dはダイニング、Kはキッチンを表します。(LDKとDKについての記事はこちら
2LDK+Sなどの表示を見たことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、建築基準法では、居室には採光や換気のための一定の間口が必要と定められているので、それを満たさない部屋は納戸(N)やサービスルーム(S)と表示されます。また、居室の広さを示す1畳は、1.62㎡以上で換算すると定められています。

管理費

1か月あたりの管理費と修繕積立金が表示されます。このほかに駐車場やトランクルーム、専用庭などの使用料がかかる場合もあります。また、管理方式として、「常駐」(管理員が常駐している場合)、「日勤(通勤)」(管理員が日中のみ駐在している場合)、「巡回」(管理員が複数のマンションを巡回管理している場合)、「自主管理」(管理員がいない場合)などが表示される場合もあります。
「マンションは管理を買え」と言われるくらい、管理にかかわることは重要ですので、見落とさないようにしてくださいね。

駅までの距離

徒歩による所要時間は、駅からの道路距離80mを1分(端数切り上げ)として計算されます。信号の待ち時間や歩道橋の上り下り、坂道、道路の横断などにかかる時間は考慮されていません。また、改札口からではなく、物件に一番近い駅の出入り口が基準になるため、ホームまではもっと時間がかかることもあります。広告の情報だけでなく、周辺環境を確認する意味でも、ご自身の足で歩いてみることをおすすめします。

取引様態

広告を掲載している不動産会社の立場が「売主」か「代理」か「媒介(仲介)」かが、表示されます。この取引様態によって、仲介手数料が必要であるかが決まります。


中古マンションの広告について、ポイントになることをまとめてみました。参考になることは何かありましたでしょうか?また、実際に広告を見て分からないことがありましたら、お気軽にご質問くださいね!

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