ファイナンシャルプランナーの不動産屋 NOBLE企画です。
「マイホームは購入か?賃貸か?」という永遠のテーマについて、前回は「不動産投資」という視点で考えてみたらどうかという提案をしました。
今回は、FP的な視点で考えてみたいと思います。ネット上では、購入か賃貸かの相談で、ファイナンシャルプランナーが、どちらの方が金銭的に得になるのかを、具体的なケースで計算するという記事もよく見かけますね。
いつも疑問に思いながら読んでいるのですが、その賃貸なり購入なりを考えている物件というのは、具体的な物件を想定しているのでしょうか?どちらも、同じレベルで住みたいと思える物件でシミュレーションをしているのでしょうか?
同じマンションで賃貸に出ている部屋と売りに出ている部屋を比べてみると、購入して住宅ローンを支払う方が、その他の費用を考慮しても住居費は安くなるケースは多いと思います。
また、お子さんのいらっしゃるご家庭の場合、3LDK・70㎡程度以上の広さが人気ですが、大阪市内の賃貸マンションをその条件で探すのは結構大変です。物件数が少ない分、家賃も高くなりがちです。
そして、これまでと逆のことを言うようですが、自分の住まいのことを金銭的な損得のみで考えることにも違和感があります。改めて言うことでもないですが、住まいは生活の基本です。「自宅が住みにくいな、住環境がイマイチだな」と思いながら、そこに長年暮らし続けるのは、例え金銭的に得だったとしても、何だか人生損していませんか?それって幸せなのでしょうか。
FPはお金の専門家ですので、ライフプランを考える時にお金の視点は外せないのですが、損得を計算することが目的ではありません。将来どうしたいか、どのような人生を送りたいのか、それを実現するために、お金の不安をなくすことが目的です。
購入した方が人生の質が上がるのであれば、それはとても大切なことだと思います。もちろんマネープランに問題がないこと、売却しやすく価値の下がりにくい物件であることなどが条件にはなりますが。
「マイホームは購入した方がいいのか?賃貸の方がいいのか?」についての私の結論は「一概には言えませんが、購入も悪くない」です。もしも迷った時には、ぜひご相談くださいね。無理なセールスはいたしませんので、ご安心ください(笑)
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